「賃貸だから部屋の模様替えは諦めている」「DIYに挑戦したいけど、失敗するのが怖い」そんなお悩みを解決するのが、貼ってはがせるリメイクシートです!壁紙やキッチン、家具を手軽におしゃれに変身させられる便利なアイテムですが、種類が豊富で「本当にきれいに剥がせるの?」と不安に思う方も多いでしょう。この記事を読めば、賃貸でも安心して使えるリメイクシートの選び方から、初心者でもプロのように仕上げる貼り方のコツ、そして退去時も安心なきれいな剥がし方まで、すべての疑問が解決します。
目次
失敗しない!はがせるリメイクシートの選び方のポイント5つ
ここでは、賃貸住宅でも安心して使える、はがせるリメイクシートの選び方のポイントを5つに絞って詳しく解説します。貼る場所やデザイン、使いやすさを考慮してあなたにぴったりの一枚を見つけましょう。
貼る場所で選ぶ ①耐水性や耐熱性をチェック
リメイクシートを貼る場所によって、求められる機能は大きく異なります。
特に水回りや火気を使用する場所では、シートの素材や機能性をしっかり確認することが失敗を防ぐカギとなります。
| 貼る場所 | チェックしたい機能 | おすすめのポイント |
| キッチン・コンロ周り | 耐熱性・耐油性・防汚性 | 油汚れや水はねが気になるキッチンには、表面がフッ素加工やビニールコーティングされたものがおすすめです。特にコンロ周りに使用する場合は、必ず耐熱温度を確認し、可能であれば不燃・準不燃認定のある製品を選ぶとより安心です。 |
| 洗面所・トイレ・浴室 | 耐水性・防カビ性 | 湿気が多い場所には、水に強い塩化ビニル樹脂(PVC)製が最適です。さらに防カビ加工が施されていると、清潔な状態を長く保てます。水が直接かかる場所への使用は、製品の注意書きをよく確認しましょう。 |
| テーブル・棚・ドア | 耐久性・耐摩擦性 | 物が擦れたり傷がついたりしやすい家具には、表面が強くコーティングされた厚手のシートが向いています。お子様がいるご家庭では、抗菌機能付きのものを選ぶのも良いでしょう。 |
デザインで選ぶ ②人気の木目調や大理石柄
お部屋の雰囲気を決める重要な要素がデザインです。人気の柄を中心に、それぞれの特徴と与える印象をご紹介します。理想のインテリアをイメージしながら選びましょう。
- 木目調:温かみのあるナチュラルな雰囲気を演出します。淡い色は北欧風、濃い色はヴィンテージ風など、色味によって印象が大きく変わります。床や家具、壁のアクセントにも使いやすい定番のデザインです。
- 大理石柄:貼るだけで高級感と清潔感をプラスできます。キッチンカウンターや洗面台、テーブルの天板に特に人気が高く、空間をスタイリッシュに引き締めます。
- タイル柄:キッチンの壁や洗面所のアクセントに最適です。人気のサブウェイタイル柄や、個性的なモロッカンタイル柄など種類も豊富で、手軽にカフェのようなおしゃれな空間を作れます。
- コンクリート・レンガ柄:インダストリアルスタイルやブルックリンスタイルなど、クールで無骨な雰囲気を演出したい場合におすすめです。壁一面に貼るだけで、お部屋の印象がガラリと変わります。
- 無地(単色):シンプルでどんなインテリアにも合わせやすいのが魅力です。壁の一面だけ色を変えるアクセントクロスとして使ったり、家具の色を手軽に変えたりと、幅広く活用できます。
シートの厚みで選ぶ ③初心者におすすめのタイプ
リメイクシートには厚みの違いがあり、作業のしやすさや仕上がりの美しさに影響します。
DIY初心者の方には、扱いやすくて失敗しにくい「厚手タイプ」がおすすめです。
厚手タイプは空気が入りにくく、シワになりにくいのが特徴です。丈夫で破れにくいため、貼り直しもしやすく、下地の色や凹凸が透けにくいメリットがあります。その一方で、やや価格が高めで、シートに硬さがあるため細かい部分や曲面には貼りにくい場合があります。
一方の薄手タイプは価格が手頃で、シートが柔らかく曲面にもなじみやすいのが魅力です。ただし、空気が入りやすく破れやすいというデメリットがあり、下地が透けやすいため濃い色の上に貼るときは注意が必要です。
サイズを確認する ④必要な量を計算しよう
「いざ貼ろうとしたらシートが足りなかった」という事態を避けるため、購入前に必ず貼る場所のサイズを測り、必要な量を計算しましょう。
【計算方法】
- 貼る場所の採寸:まず、シートを貼りたい面の「縦」と「横」の長さをメジャーで正確に測ります。
- シート幅の確認:次に、購入したいリメイクシートの製品幅(45cm、50cm、60cmなど)を確認します。
- 必要量の計算:基本的には「貼る場所の面積」より少し多めに用意します。木目やタイルなど柄を合わせる必要があるデザインの場合は、柄のリピート幅を考慮し、計算した量より10%〜15%ほど余裕を持って購入するのがおすすめです。この余分な部分を「ロス分」と呼びます。
万が一の失敗に備え、少し多めに購入しておくと安心です。
購入場所で選ぶ ⑤100均とホームセンターの違い
はがせるリメイクシートは、100円ショップやホームセンター、インテリア専門店、オンラインストアなどさまざまな場所で購入できます。
まずは小物で100円ショップのシートを試してみて、壁などの広い面や機能性が求められる場所にはホームセンターや専門店の製品を選ぶ、といった使い分けがおすすめです。
100円ショップ(ダイソーやセリアなど)で販売されているリメイクシートは、価格が非常に安く、少量から気軽に試せるのが魅力です。小物や狭い範囲のリメイクに最適で、初心者にも挑戦しやすいタイプといえます。
ただし、薄手で破れやすいものや粘着力が弱いものがあり、逆にはがしにくい場合もあるなど、品質にばらつきがある点がデメリットです。サイズが小さい製品が多いのも特徴です。
一方、ホームセンターや専門店(カインズ・ニトリ・壁紙屋本舗など)で販売されているリメイクシートは、品質が安定しており、耐熱・耐水といった機能性の高い製品が豊富です。シートに厚みがあり、貼りやすく初心者にも扱いやすいのが魅力です。また、必要な長さを切り売りしてくれる店舗もあります。
その分、100円ショップの製品に比べると価格はやや高めですが、仕上がりの美しさや耐久性を重視するならこちらがおすすめです。
オリジナル壁紙ならこれ!ピーゼログランプリの壁紙
お部屋の雰囲気を自分好みに変えたい方には、「P-0 Grand Prix」のオリジナル壁紙印刷がおすすめです。
お気に入りのデザイン、写真やイラストをそのまま壁紙にできるので、自分だけの空間を簡単につくることができます。最大幅900mmのシートは扱いやすく、初心者でもスムーズに貼り付けられます。厚みがある素材はしっかりとしていて、高級感のあるマットな質感が魅力です。
光を柔らかく反射するため、どんなインテリアにも自然に調和します。リビングをカフェのような雰囲気に変えたり、子ども部屋を楽しい空間にしたり、店舗やオフィスの壁をブランドカラーで統一したりと、さまざまなシーンで活用できます。
手軽に試せるのに完成度が高く、「おしゃれな空間をつくりたい」という思いを叶えてくれる壁紙印刷です。
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初心者でも簡単!はがせるリメイクシートのきれいな貼り方3STEP
ここでは、誰でもプロ並みの仕上がりを目指せる、リメイクシートのきれいな貼り方の3ステップを詳しく解説します。正しい手順とちょっとしたコツさえ押さえれば、驚くほど簡単に見栄え良く仕上げることができます。
まず用意!貼り付け前に準備するもの一覧
作業をスムーズに進めるために、まずは必要な道具を揃えましょう。
100円ショップやホームセンターで手軽に揃えられるものばかりです。特にスキージーは、空気を抜きながらきれいに圧着するために欠かせないアイテムなので、ぜひ用意してください。
| 道具 | 用途・ポイント |
| リメイクシート | 貼りたい場所の面積より、少し大きめのサイズを用意します。 |
| スキージー(ヘラ) | シートと壁の間の空気を抜き、均一に圧着するために使います。なければタオルや硬めのカードでも代用可能です。 |
| カッターナイフ | 余分なシートを切り取る際に使用します。切れ味の良い、新しい刃を使うのがきれいに仕上げるコツです。 |
| カッターマット | 床や作業台を傷つけずにシートをカットするために使います。厚手の段ボールでも代用できます。 |
| 定規(30cm以上) | シートをまっすぐカットしたり、端の処理をしたりする際にガイドとして使います。 |
| メジャー | 貼る場所の寸法を正確に測るために必要です。 |
| マスキングテープ | シートを貼る前に、位置決めのための仮止めに使います。粘着力が弱いので壁を傷めません。 |
| タオル・雑巾 | 貼る前の壁の掃除や、作業中の手拭きに使います。 |
| ドライヤー | シートを温めて柔らかくし、カーブや角の部分を貼りやすくするために使います。 |
STEP1 貼る場所をきれいにする下準備
リメイクシートをきれいに貼り、そして将来きれいにはがすためには、下準備が最も重要です。貼る面の状態が、仕上がりの美しさと粘着力に直接影響します。焦らず、丁寧に行いましょう。
- 貼る面の掃除
まず、貼りたい場所の表面についたホコリや手垢、油汚れを固く絞った雑巾で拭き取ります。特にキッチン周りは油分が付着していることが多いので、中性洗剤を薄めた水で拭くと効果的です。汚れが残っていると、シートがうまく密着せず、はがれやすくなる原因になります。 - 完全に乾燥させる
水拭きした後は、表面が完全に乾くまで待ちます。水分が残っていると、粘着力が低下するだけでなく、シートと壁の間でカビが発生する可能性もあるため、しっかりと乾かしてください。 - 採寸とカット
メジャーで貼る場所の縦と横の長さを正確に測ります。リメイクシートをカットする際は、測った寸法よりも上下左右それぞれ5cmほど余裕を持たせた「捨て寸」を加えてカットするのが失敗しないコツです。この余裕分があることで、貼り付け時のわずかなズレに対応できます。 - 障害物の取り外し
コンセントカバーやスイッチプレート、ドアノブなど、取り外せるものは先に外しておきましょう。この一手間を加えるだけで、細部の処理が格段に楽になり、仕上がりがプロのようにきれいになります。
STEP2 空気が入らないように貼るコツ
いよいよ貼り付け作業です。リメイクシート貼りで最も多い失敗が「気泡(空気)」が入ってしまうこと。空気を入れないためには、「一気に貼ろうとしない」のが最大のポイントです。少しずつ、着実に進めていきましょう。
- 位置を決めて仮止めする
カットしたリメイクシートを貼りたい場所に合わせ、マスキングテープで上部数カ所を仮止めします。少し離れてみて、柄の向きや位置が曲がっていないかを確認しましょう。 - 裏紙を少しだけはがす
位置が決まったら、仮止めした上部の裏紙(剥離紙)を10cmほどはがし、裏側に折り返します。このとき、裏紙をすべてはがしてしまうと、シート同士がくっついたり、ホコリが付いたりするので注意してください。 - スキージーで空気を抜きながら圧着
はがした部分を壁に貼り付け、スキージーをシートの中央から外側に向かって放射状に動かし、空気を押し出すように圧着します。一定の方向に、少しずつ力を込めて滑らせるのがコツです。 - 少しずつ貼りを繰り返す
上部がしっかり貼れたら、下に折り返した裏紙を20〜30cmずつはがしながら、同じように「中央から外へ」とスキージーで空気を抜きながら貼り進めます。この作業を一番下まで繰り返します。
もし小さな気泡が入ってしまった場合は、針やカッターの先端でごく小さな穴を開け、指やスキージーで空気を押し出せば目立たなくなります。
STEP3 角やコンセント周りの処理方法
平面が貼り終わったら、最後の仕上げです。角やコンセント周りなど、細かい部分を丁寧に処理することで、全体のクオリティがぐっと上がります。
角(出隅・入隅)の貼り方
壁の角は、ドライヤーを使うときれいに仕上がります。特に角の外側(出隅)は、シートをドライヤーの温風で少し温め、柔らかくしてから指で角に沿わせるように軽く引っ張りながら貼り付けます。温めることでシートが伸びやすくなり、シワにならずに角にフィットします。壁の内側の角(入隅)は、スキージーの角などを使って、しっかりと折り目を付けてから圧着させましょう。
コンセントやスイッチ周りの貼り方
事前にカバーを外している場合、コンセントやスイッチ本体の上までリメイクシートを貼り付けます。次に、本体の位置を確認し、カッターで中央に十字の切り込みを入れます。そこから本体の四隅に向かって対角線に切り込みを広げ、開口部の形に合わせて余分なシートを丁寧にカットします。最後にカバーを元に戻せば、まるで元からその柄だったかのような自然な仕上がりになります。
余分なシートのカット方法
上下左右に残った余分なシート(捨て寸)をカットします。壁と天井、壁と床の境目に定規や地ベラをしっかりと当て、ガイドに沿ってカッターで切り落とします。カッターの刃をこまめに新しくすることで、切り口がガタガタにならず、きれいに仕上がります。
本当にきれいにはがせる?リメイクシートの綺麗な剥がし方
「はがせる」と書かれたリメイクシートでも、貼り付け期間や下地の状態によっては、きれいにはがせないことがあります。ここでは、壁紙や家具を傷つけずにリメイクシートをきれいにはがす方法と、万が一のり残りしてしまった場合の対処法を詳しく解説します。
はがす前に確認!素材や粘着タイプをチェックしよう
リメイクシートをはがす作業を始める前に、まずは下地の素材とシートの情報を確認しましょう。無理にはがすと下地を傷つけてしまう可能性があるため、事前のチェックが失敗を防ぐ鍵となります。
| 確認項目 | チェックするポイントと注意点 |
| 下地の素材 | ビニールクロス、塗装面、木材、タイルなど、どこに貼ったかを確認します。特に、経年劣化した壁紙や塗装面は、シートの粘着力に負けて一緒にはがれてしまうリスクがあります。 |
| シートの粘着タイプ | 商品のパッケージや説明書で「弱粘着」「再剥離可能」といった表記を確認します。粘着力が強いタイプは、より慎重な作業が必要です。 |
| 貼り付け期間 | 長期間貼り付けたままだと、粘着剤が硬化してはがしにくくなったり、のり残りしやすくなったりします。製品推奨の使用期間を過ぎていないか確認しましょう。 |
キレイにはがすコツ!ドライヤーを使った剥がし方の手順
リメイクシートの粘着剤は、熱を加えることで柔らかくなりはがしやすくなります。家庭用のドライヤーを使って、下地へのダメージを最小限に抑えながらきれいにはがす手順をご紹介します。
- シートの端をめくる
まずは、カッターの刃先や爪を使い、シートの角や端を少しだけ慎重にめくります。ここがはがし始めるきっかけになります。 - ドライヤーで温める
めくった部分にドライヤーの温風を10〜20秒ほど当て、粘着剤を温めて柔らかくします。シートや下地が高温になりすぎないよう、ドライヤーを近づけすぎたり、同じ場所に長く当て続けたりしないように注意してください。 - ゆっくりとはがす
温めた部分から、壁と平行になるような角度でゆっくりとシートを引っ張ります。急いで引っ張ると、のりが残ったり下地を傷めたりする原因になるため、焦らず少しずつ作業を進めるのがコツです。 - 温めながら繰り返す
「温めて、はがす」という作業を少しずつ繰り返しながら、シート全体をはがしていきます。硬くてはがれにくい場所は、再度ドライヤーで十分に温めてから作業しましょう。
もし跡が残ったら?のり残りを落とすための対処法
丁寧にはがしても、壁に粘着剤のベタベタが残ってしまうことがあります。そんな「のり残り」も、適切な方法で対処すればきれいに落とすことが可能です。下地を傷めないよう、まずはやさしい方法から試してみましょう。
| 対処法 | 手順と注意点 |
| 中性洗剤 | 軽いベタつきに有効です。ぬるま湯に食器用などの中性洗剤を数滴溶かし、布に含ませて固く絞ってからのり残りを優しく拭き取ります。最後に水拭きと乾拭きで仕上げましょう。 |
| 市販のシールはがし剤 | 頑固なのり残りには、ホームセンターなどで購入できるシールはがしスプレーや液体クリーナーが効果的です。使用する際は、目立たない場所で下地に影響がないか試してから全体に使いましょう。換気も忘れずに行ってください。 |
| 消しゴム | 範囲が狭いのり残りであれば、文房具の消しゴムでこする方法も有効です。ポロポロとカスを絡め取りながら落とすことができます。 |
※メラミンスポンジは研磨作用が強く、壁紙の凹凸や塗装を削り取ってしまう可能性があるため、使用は避けるのが賢明です。
Q&A|はがせるリメイクシートに関するよくある質問
はがせるリメイクシートを使う際に、多くの人が抱える疑問や不安にお答えします。貼る場所の特性や剥がすときの注意点など、よくある質問をまとめました。
凹凸のある壁にも貼れる?うまく密着させるコツはある?
砂壁や土壁、エンボス加工が深い壁紙など、凹凸のある壁にリメイクシートを貼るのは基本的に推奨されません。表面が平滑でないとシートがうまく密着せず、空気が入ってすぐに剥がれてしまう原因になります。
もし挑戦する場合は、以下のような対策があります。ただし、賃貸物件の場合は原状回復が難しくなる可能性があるため、事前に管理会社への確認が必要です。
- 下地処理を行う:パテを使って凹凸を埋め、表面を平らにしてから貼る方法です。完全に乾いてから作業しましょう。
- プライマーを使用する:壁紙用のプライマーを下塗りすると、リメイクシートの粘着力を高めることができます。ただし、剥がす際に下地を傷める可能性が高まります。
- 厚手のシートを選ぶ:薄いシートよりも厚手でクッション性のあるタイプを選ぶと、多少の凹凸ならカバーできる場合があります。
いずれの場合も、まずは目立たない小さな範囲で試し貼りをして、密着度や剥がしたときの下地の状態を確認することをおすすめします。
はがすときに塗装まで一緒にはがれるのを防ぐ方法は?
「はがせる」タイプのリメイクシートでも、壁の塗装が劣化していると、シートと一緒に塗装が剥がれてしまうことがあります。これを防ぐためには、貼る前の準備と剥がすときの工夫が重要です。
貼る前の下地チェックと養生
まず、貼りたい壁の目立たない場所で、セロハンテープや養生テープを貼ってゆっくり剥がしてみてください。このときに塗装が剥がれるようなら、リメイクシートを貼るのは避けましょう。塗装が剥がれない場合でも、壁に直接シートを貼るのが不安な方は、壁の端にマスキングテープを貼り、その上からリメイクシートを貼る「ふちどり施工」がおすすめです。これにより、粘着面が壁に直接触れる範囲を最小限に抑えられます。
剥がすときはゆっくり丁寧に
前の章で解説した通り、ドライヤーで温めながら、壁に対して30度くらいの角度を保ち、ゆっくりと剥がしていくのが基本です。焦って一気に剥がすと、塗装面を傷めるリスクが高まります。
リメイクシートは家具や家電に貼っても熱で変色しない?
リメイクシートの多くは塩化ビニル樹脂でできており、熱に弱い性質があります。そのため、熱を発するものの近くに貼ると、変色や変形、シートが溶ける原因になるため注意が必要です。貼る場所に応じて、適切な耐熱性のあるシートを選びましょう。
| 貼る場所の例 | 注意点と対策 |
| キッチンコンロ周り | 必ず「耐熱性」「防汚性」を明記したキッチン専用の製品を選んでください。消防法などにより、コンロから一定の距離を保つ必要があるため、製品の取扱説明書を必ず確認しましょう。 |
| 冷蔵庫・電子レンジ | 冷蔵庫の扉や側面など、通常時に熱を持たない部分であれば問題なく貼れることが多いです。ただし、電子レンジの排気口や、使用時に熱くなる天面・側面は避けてください。 |
| 照明器具・暖房器具 | 電球やヒーターの熱でシートが変質・発火する危険性があるため、貼ることはできません。 |
家具や家電に貼る際は、製品パッケージに記載されている「耐熱温度」を確認し、使用環境に適したものを選ぶことが大切です。
まとめ
リメイクシート選びでは、「貼りたい場所の環境(水回りや熱源の有無)に適した機能性のシートを選ぶこと」が重要です。また、初心者の場合は、シワになりにくく貼りやすい少し厚手のタイプを選ぶと失敗が少なくなります。貼り付け作業は、下準備を丁寧に行い、スキージー(ヘラ)を使って空気をしっかり抜きながら貼ることが、美しい仕上がりへの近道です。剥がす際は、ドライヤーの熱で粘着剤を温めながらゆっくり作業することで、のり残りを最小限に抑え、きれいにはがすことができます。この記事を参考に、あなただけのオリジナル空間づくりに挑戦してみてください。
オリジナル壁紙の導入をご検討中の方や、デザイン・設置についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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