【賃貸OK!】リメイクシートの選び方と原状回復のコツを実例で紹介

「部屋の雰囲気を手軽に変えたいけど、賃貸だから原状回復が心配…」「古くなったキッチンや家具をおしゃれにDIYしたいけど、どのリメイクシートを選べばいいかわからない」そんなお悩みはありませんか?この記事では、壁紙との違いといった基本から、購入場所ごとの特徴、キッチン・トイレ・家具といった場所別のおすすめな選び方を解説します。読めば誰でも理想の空間づくりを始められます。

そもそもリメイクシートとは?種類と特徴を解説!

「リメイクシート」とは、裏面がシール状になっており、家具や壁、床などに貼るだけで手軽に見た目を変えられるDIYアイテムです。特に、剥がせるタイプのものは賃貸住宅でも使いやすく、原状回復が必要な場合にも安心して利用できるのが魅力です。

そもそもリメイクシートとは?壁紙やカッティングシートとの違い

リメイクシートと似たものに「壁紙」や「カッティングシート」がありますが、それぞれ用途や特徴が異なります。違いを理解し、目的に合ったものを選びましょう。

種類 主な用途 施工方法 デザイン性 原状回復
リメイクシート 家具、小物、壁や床の部分的な装飾 シールタイプで、裏紙を剥がして貼るだけ 木目、タイル、大理石など柄物が豊富 剥がせるタイプが多く、比較的容易
壁紙(クロス) 部屋全体の壁や天井 専用の糊を塗って貼るのが一般的 無地や織物調など、部屋全体に馴染むデザインが多い 糊付けタイプは原状回復が難しい(シールタイプもある)
カッティングシート 看板、窓ガラスの装飾、車のマーキング シールタイプだが、粘着力が強く施工に技術が必要 単色が中心で、色や質感(マット、光沢など)が豊富 粘着力が強く、糊残りしやすいため原状回復は困難

このように、DIY初心者の方や賃貸住宅で手軽に模様替えを楽しみたい場合には、施工が簡単で原状回復しやすいリメイクシートが最も適しています。

リメイクシートを使うメリットとデメリット

手軽さが魅力のリメイクシートですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。両方を把握した上で、上手に活用しましょう。

メリット

  • DIY初心者でも簡単
    裏紙を剥がして貼るだけなので、特別な道具や技術がなくても簡単に施工できます。失敗しても貼り直しが可能な製品も多く、気軽に挑戦できます。
  • 賃貸でも安心
    「剥がせるタイプ」を選べば、退去時にきれいに剥がして原状回復が可能です。壁に穴を開けずに部屋の印象を変えられます。
  • コストを抑えられる
    本物の木材やタイル、大理石などを使ってリフォームするよりも、はるかに低コストで理想の空間を演出できます。
  • デザインが豊富
    リアルな木目調や高級感のある大理石柄、おしゃれなタイル柄など、様々なデザインから選べるため、インテリアの選択肢が広がります。

 

デメリット

  • 下地の影響を受けやすい
    シートが薄いと、貼る面の凹凸や元の色柄が透けて見えてしまうことがあります。きれいに仕上げるには、下地処理が必要になる場合もあります。
  • 気泡やシワができやすい
    広い面積に貼る場合、空気が入って気泡ができたり、シワになったりすることがあります。スキージー(ヘラ)などを使って丁寧に作業することが重要です。
  • 糊残りや日焼け跡の可能性
    長期間貼ったままにしたり、直射日光が当たる場所で使用したりすると、剥がした際に糊が残ったり、シートを貼っていた部分だけ日焼けしていなかったりする可能性があります。

 

どこで買う?リメイクシートのおすすめの購入場所

リメイクシートは、100円ショップからホームセンター、インターネット通販まで、さまざまな場所で購入できます。

それぞれの購入場所の特徴を理解し、あなたの目的や予算に最適な一枚を見つけましょう。

実店舗で手に取る安心感!100均&ホームセンターの活用法

実店舗の最大のメリットは、色味や質感、厚みを実際に手で確かめられることです。特に初心者や色にこだわりたい方にとって安心できる購入方法です。

ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップでは、トレンドを取り入れたおしゃれなデザインのリメイクシートを手軽に試せます。小物のリメイクや一部分だけ貼りたい場合に最適ですが、粘着力が弱いものや薄手のタイプもあるため、水回りや広い面への使用は注意が必要です。

カインズやコーナンなどのホームセンター、ニトリのようなインテリアショップでは、防水・耐熱・防カビなど機能性に優れたシートが揃っています。キッチンや洗面所など、耐久性を重視したい場所や広範囲に貼りたい場合におすすめです。

オンラインで選び放題!通販で見つけるリメイクシートのメリット

楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトの最大の魅力は、圧倒的な品揃えです。実店舗では見つからないユニークなデザインや海外ブランドの商品も、自宅で簡単に探せます。価格比較がしやすく、レビューを参考にできるため、実際の使用感をイメージしやすいのもメリットです。

ただし、実物の色味や質感を確認できない点はデメリットです。モニター表示と実際の色が異なる場合もあるため、不安なときはサンプルを取り寄せてチェックするのがおすすめです。質感や粘着力を事前に確認すれば、ネット購入の失敗を防げます。

専門店・インテリアショップでこだわるならここ!デザインや素材重視の選び方

デザイン性や品質にこだわりたい人には、「壁紙屋本舗」のような壁紙・リメイクシート専門店がおすすめです。プロも使用する高品質な商品や、有名デザイナーによるおしゃれなデザイン、本物の木やタイルのようなリアルな質感のシートなど、ワンランク上のアイテムが揃っています。

専門店では輸入壁紙をリメイクシートとして扱っていることもあり、他にはない個性的な空間づくりが可能です。価格はやや高めですが、リビングのアクセントウォールや家具のリメイクなど、インテリアの主役にしたい場合に最適です。専門スタッフに相談できる店舗もあり、理想の仕上がりを実現するサポートを受けられます。

【場所別】おすすめリメイクシートの選び方と実例紹介!

リメイクシートは、貼る場所の環境や用途に合わせて選ぶことが成功の秘訣です。ここでは「キッチン」「水回り」「リビング」の3つの場所に分け、それぞれの選び方のポイントと、おしゃれなインテリアを実現する実例を具体的にご紹介します。

キッチン周りの壁や棚の選び方

キッチンは油汚れや水はね、コンロ周りの熱など、リメイクシートにとっては過酷な環境です。デザイン性だけでなく、機能性を重視して選びましょう。

コンロ周りは「耐熱性」と「防汚性」を最優先

ガスコンロの周りは、調理中の熱や油はねが直接かかる場所です。安全のためにも、必ず耐熱性に優れたリメイクシートを選んでください。アルミやステンレス製のシート、または「不燃」「準不燃」認定を受けた製品がおすすめです。表面がツルツルした素材なら、飛び散った油汚れもサッと拭き取れて掃除が格段に楽になります。

タイル柄のシートを選べば、まるで本物のタイルのようなおしゃれなキッチンを演出しつつ、目地の汚れを気にする必要もありません。

シンク周りは「防水性」と「防カビ性」で選ぶ

シンク周りは水が頻繁にかかるため、防水加工が施されていることが絶対条件です。さらに、湿気がこもりやすい場所なので、防カビ機能が付いているとより安心。塩化ビニル製のシートは水に強く、デザインも豊富なため人気があります。

最近では、高級感のある大理石柄や、清潔感のあるサブウェイタイル柄の防水シートがトレンド。水垢が目立ちにくいデザインを選ぶのもポイントです。

戸棚やカウンターにはデザイン性と耐久性を

キッチンの印象を大きく左右する戸棚やカウンターには、お好みのデザインを選びましょう。人気の木目調シートを使えば、温かみのあるナチュラルな雰囲気に。無地のカラーシートで差し色を加えれば、一気にモダンな空間へと生まれ変わります。

食器や調理器具を置くことも多いため、表面が強く、傷がつきにくい耐久性のあるシートを選ぶと長く美しい状態を保てます。

トイレや洗面所の床や壁など水回りの選び方

トイレや洗面所は、湿気が多く、汚れやすい場所です。特に床は水濡れや傷に強い素材を選ぶ必要があります。清潔感を保つための機能性に着目しましょう。

壁には「防水・防カビ」機能付きシートを

湿気がこもりやすい洗面所やトイレの壁には、防水・防カビ加工が施されたリメイクシートが最適です。ビニール製の壁紙シートなら、汚れても水拭きできるためお手入れが簡単。腰壁風に柄物のシートを貼ったり、一面だけアクセントカラーを入れたりするだけで、空間の印象がガラリと変わります。

トイレには、アンモニア臭などに対応した「消臭機能」付きのシートを選ぶと、より快適な空間を保てます。

床には水に強く丈夫な「クッションフロアシート」を

床には、壁紙用のリメイクシートではなく、床専用のシートを使いましょう。特におすすめなのが、シールタイプの「クッションフロアシート」や「フロアタイル」です。これらは土足にも耐えうる耐久性と高い防水性を持ち、水濡れや洗剤のこぼれも問題ありません。

人気のヘリンボーン柄やテラコッタタイル柄、モルタル調などデザインも豊富で、狭い空間でも手軽にイメージチェンジが可能です。

  • 実例:古くなった洗面所の床にヘリンボーン柄のクッションフロアシートを貼るだけで、海外のインテリアのような洗練された空間に。
  • 実例:トイレの壁に淡いグレーの防水シートを貼り、床を大理石調のフロアタイルにすることで、ホテルのような清潔感と高級感を演出。

リビングの壁や家具の選び方

家族が多くの時間を過ごすリビングは、インテリアの主役となる場所。質感やデザインにこだわって、理想の空間を作り上げましょう。

壁一面に貼るなら「アクセントクロス」として

リビングの壁一面にリメイクシートを貼る「アクセントクロス」は、手軽に部屋の雰囲気を変えられる人気のDIYです。テレビの背面やソファの後ろなど、視線が集まる壁に貼るのが効果的です。

  • コンクリート・モルタル調:インダストリアルで洗練された印象に。観葉植物やアイアン家具との相性も抜群です。
  • レンガ調:ブルックリンスタイルやカフェ風の温かみのある空間を演出します。
  • リアルな木目調:落ち着いたリラックスできる雰囲気に。板壁風のデザインも人気です。
  • くすみカラーの無地:トレンド感のあるおしゃれな空間に。家具や小物を引き立てます。

選ぶ際は、表面に凹凸のあるエンボス加工が施された、質感の高いシートを選ぶと安っぽく見えず、本格的な仕上がりになります。

家具やドアには「傷に強い」シートで新品同様に

色褪せたり傷がついたりした古い家具も、リメイクシートで生まれ変わらせることができます。テーブルの天板やカラーボックス、ドアなどに貼る場合は、物の出し入れや摩擦に強い、耐久性の高いシートを選びましょう。

サンゲツの「リアテック」やアイカ工業の「オルティノ」といったプロも使用する化粧フィルムは、耐久性が高く、木目や石目の質感が非常にリアルでおすすめです。少し高価ですが、その分仕上がりの満足度は高くなります。

例えば、ごく普通のカラーボックスにリアルな木目調シートを貼るだけで、まるで造作家具のような高級感を出すことができます。

賃貸でも安心!原状回復のコツときれいな剥がし方

賃貸物件でリメイクシートを使う際に、最も気になるのが「原状回復」の問題です。この章では、貼る前の下準備から、きれいな剥がし方、万が一のトラブル対処法まで、原状回復のポイントを詳しく解説します。

貼る前の下準備が最も重要!

リメイクシートをきれいに剥がせるかどうかは、実は「貼る前の下準備」で9割が決まると言っても過言ではありません。ひと手間かけるだけで、退去時の安心感が大きく変わります。

1. 貼る場所の掃除と乾燥

まず基本となるのが、貼る面の徹底的な掃除です。壁や家具の表面には、目に見えないホコリや油分が付着しています。これらが残っていると、シートの粘着力が弱まるだけでなく、剥がす際に汚れと一緒に下地を傷つけてしまう原因になります。固く絞った雑巾で水拭きし、油汚れが気になるキッチン周りは中性洗剤を使って拭き取りましょう。その後、水分が完全になくなるまでしっかりと乾かすことが重要です。

2. 下地を保護するひと手間

特に日本の一般的なビニールクロス壁紙は、表面がデリケートなため、強力な粘着シートを直接貼ると剥がす際に壁紙ごと剥がれてしまう危険性があります。そこで、壁紙とリメイクシートの間にワンクッション挟む「下地保護」が非常に効果的です。

最も手軽でおすすめなのが、幅広のマスキングテープ(養生テープ)を下地として格子状に貼る方法です。リメイクシートの粘着力はマスキングテープに向けられるため、壁紙への直接的なダメージを防ぐことができます。全面に貼る必要はなく、シートの四方と中央部分に貼るだけでも効果があります。

3. 必ず「試し貼り」をする

リメイクシートや壁紙の種類、また経年劣化の状態によって、相性は様々です。本格的に貼る前に、まずはお部屋の隅や家具の裏側など、目立たない場所で試し貼りをしてみましょう。カットしたシートの切れ端を貼り付け、24時間〜数日後にゆっくり剥がしてみてください。この時、下地の壁紙が剥がれたり、糊が残ったりしないかを確認することで、安心して作業を進めることができます。

跡が残りにくい上手な剥がし方

丁寧に下準備をして貼ったシートも、剥がし方を間違えるとトラブルの原因になります。退去時や模様替えの際に役立つ、きれいに剥がすためのテクニックをご紹介します。

ドライヤーの温風を活用する

リメイクシートの粘着剤は、熱を加えることで柔らかくなる性質があります。シートを剥がす際にドライヤーの温風をゆっくりと当てながら作業すると、粘着力が弱まり、驚くほどスムーズに剥がせるようになります。特に、冬場など気温が低い時期は粘着剤が硬化しているため、この方法は非常に有効です。ただし、一点に熱を当てすぎると下地を傷める可能性があるので、ドライヤーを常に動かしながら、シート全体を均一に温めるのがコツです。

ゆっくりと一定の角度で剥がす

勢いよく一気に剥がすのは絶対にNGです。シートの端を少しめくり、壁に対して30度くらいの鋭角を保ちながら、ゆっくりと一定のスピードで剥がしていくのがポイントです。壁紙と平行になるように、自分の方へ引き寄せるイメージで剥がすと、下地への負担を最小限に抑えることができます。

もしもの時の糊残り対処法

万全の対策をしていても、下地の状態やシートとの相性によっては、どうしても糊が残ってしまうことがあります。そんな時も慌てずに、適切な方法で対処しましょう。下地を傷つけないよう、弱い方法から試していくのが鉄則です。

対処法 方法と特徴 注意点
レベル1:中性洗剤 食器用洗剤などの中性洗剤を水で薄め、布に含ませて固く絞り、糊が残った部分を優しく拭き取ります。最も手軽で下地へのダメージが少ない方法です。 ゴシゴシ強く擦ると壁紙を傷める原因になります。あくまで優しく、撫でるように拭いてください。
レベル2:シール剥がし剤 市販のシール剥がし剤や糊残りクリーナーを使用します。スプレータイプや液体タイプなどがあります。 壁紙の種類によっては変色やシミの原因になることがあります。必ず目立たない場所で試してから使用し、製品の取扱説明書をよく読んでください。
レベル3:プラスチック製のヘラ シール剥がし剤を使っても取れない頑固な糊は、プラスチック製のスクレーパーやヘラで優しく削ぎ落とします。 金属製のヘラは下地を傷つけるリスクが非常に高いため、必ずプラスチック製を選びましょう。力を入れすぎず、慎重に作業してください。

まとめ

リメイクシートを選ぶ際は、「貼りたい場所の環境に適した機能性を持つシートを選ぶこと」が重要です。例えば、キッチン周りなら耐熱性や防汚性に優れたものを、トイレや洗面所などの水回りには防水・防カビ加工が施されたものを選ぶのが重要です。そして、賃貸物件で最も重要な原状回復については、「貼る前の下準備」が成功の鍵を握ります。本記事で紹介した選び方やコツを参考に、あなたにぴったりの一枚を見つけて、理想のお部屋作りを楽しんでみてください。

 

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