オフィスへのデジタルサイネージ導入をお考えですか?情報共有の効率化や企業イメージの向上に役立つ一方で、「費用が高そう」「更新や運用が大変そう」といった懸念をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、そのハードルは十分に乗り越えられます。本記事では、メリットから費用感、活用事例、さらに導入時に失敗しないための選び方まで、幅広くご紹介いたします。
目次
なぜ今オフィスのデジタルサイネージが注目されているのか
近年、オフィス環境の改善や情報伝達の効率化を目指し、デジタルサイネージを導入する企業が急速に増えています。これまで商業施設や交通機関での利用が主でしたが、単なる情報表示ツールにとどまらず企業の成長を支える重要な役割を担い始めています。
その背景にはデジタルサイネージがオフィスにいる従業員へ、スタイリッシュかつ確実に情報を視覚的に伝え、社内コミュニケーションとして機能することがあげられます。
また、国を挙げて推進されているDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れも、オフィスへの導入を加速させる一因です。紙媒体での情報共有から脱却し、ペーパーレス化を進めることは、コスト削減や環境負荷の軽減だけでなく、情報管理の効率化にも直結します。デジタルサイネージは、その具体的なソリューションとして注目を集めているのです。
そもそもデジタルサイネージとは?基本をおさらい
デジタルサイネージとは、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムの総称です。「電子看板」や「電子掲示板」とも呼ばれ、静止画だけでなく動画や音声も活用できるため、表現力豊かに情報を伝えられるのが特徴です。一般的に、コンテンツを表示する「ディスプレイ」、配信データを再生する「STB(セットトップボックス)」、そしてコンテンツを作成・管理する「CMS(コンテンツ管理システム)」の3つで構成されています。
デジタルサイネージは情報の更新性や表現力の高さにおいて、従来の紙媒体よりも圧倒的に優れています。オフィスに設置することで、これまで手間がかかっていた情報共有を効率化し、より魅力的で分かりやすい情報発信を実現できるのです。
オフィスにデジタルサイネージを導入する3つのメリット
オフィスにデジタルサイネージを導入することは、単に情報を表示するだけでなく、企業活動に多くのプラスの効果をもたらします。ここでは、オフィス導入で得られる代表的な3つのメリットを具体的に解説します。
来訪者への印象アップ!企業イメージやブランディングを強化できる
オフィスのエントランスや受付は、来訪されるお客様や取引先、採用候補者の方々にとって、企業の第一印象を左右する大切な空間です。そこにデジタルサイネージを設置することで、スタイリッシュで先進的な企業イメージを演出することが可能となります。
紙のポスターとは異なり、映像やアニメーション、音声を組み合わせたコンテンツで、「製品・サービスのプロモーション動画」や「企業理念やビジョンを伝えるブランドムービー」なども印象的に伝えられます。
また、来訪者の企業名を表示したウェルカムメッセージを流すことで、特別感のあるおもてなしが実現します。このような演出は、企業への理解や信頼の向上に直結し、ブランディング効果としても非常に有効です。
さらに、採用面接などで来社された方に向けては、会社紹介ムービーや社員インタビューを配信することで、企業文化への共感を促し、入社意欲を高めることも期待できます。限られた時間で最大の印象を残すツールとして、デジタルサイネージは大きな力を発揮します。
情報共有がスピーディーに!社内連絡の見える化
社内の情報共有は、組織の一体感を醸成し、円滑な業務遂行を支える基盤です。デジタルサイネージを活用すれば、経営層からのメッセージや重要事項の通達、各部門の目標達成状況などを、全従業員に向けてリアルタイムで発信できます。
執務エリアや休憩室など、従業員の目に留まりやすい場所に設置することで、情報の見落としを防ぎ、社内コミュニケーションの活性化を促します。また、拠点ごとに表示内容を切り替えることも可能なため、多拠点を持つ企業でも統一感のある情報伝達が実現します。
具体的な表示コンテンツ例 | 期待できる効果 |
売上目標やKPIの進捗状況グラフ | 目標達成への意識向上と組織の一体感醸成 |
社長や経営層からのメッセージ動画 | 経営方針の浸透と従業員のエンゲージメント向上 |
社内イベントの告知や当日の様子 | 社内コミュニケーションの活性化 |
業務効率や従業員満足度の向上にもつながる
デジタルサイネージは、日々の業務効率化や従業員満足度(ES)の向上にも貢献します。例えば、総務部や人事部からのお知らせ(各種申請手続きの案内、健康診断の通知など)を一斉に配信することで、問い合わせ対応の工数を削減できます。
また、従業員の功績を称える表彰コンテンツや、社員同士で感謝を伝え合う「サンクスカード」などを表示すれば、モチベーションアップやポジティブな職場環境づくりに役立ちます。
従業員が働きやすい環境を整備していることをアピールでき、エンゲージメントや定着率の向上も期待できるでしょう。
具体的な表示コンテンツ例 | 期待できる効果 |
会議室の予約状況や利用案内 | 会議室の円滑な利用促進と運営効率化 |
月間MVPや永年勤続などの社内表彰 | 従業員のモチベーション向上と承認文化の醸成 |
健康経営に関する情報やTips | 従業員の健康意識向上と生産性アップ |
各種申請手続きや社内ルールの案内 | バックオフィス部門への問い合わせ削減と業務効率化 |
オフィスにデジタルサイネージ導入は大変?デメリットと対策
オフィスへのデジタルサイネージ導入は多くのメリットがある一方、いくつかの課題や懸念点が存在するのも事実です。ここでは、導入前に知っておきたい3つの課題と、その具体的な解決策を解説します。
初期費用やランニングコストが高い?補助金やリース活用で負担を軽減
デジタルサイネージの導入で最も大きなハードルとなるのが費用です。ディスプレイ本体や再生機器(STB)、コンテンツ管理システム(CMS)などの初期費用に加え、電気代や通信費、コンテンツ制作費といったランニングコストも発生します。特に高機能なモデルや大型ディスプレイを選ぶと、費用は高額になりがちです。
しかし、これらの費用負担を軽減する方法はいくつかあります。
対策1:補助金・助成金の活用
国や地方自治体では、中小企業のITツール導入や生産性向上を支援するための補助金・助成金制度を用意しています。「IT導入補助金」や「働き方改革推進支援助成金」などがその一例です。社内への情報共有や業務効率化を目的としたデジタルサイネージ導入は、これらの補助金の対象となる可能性があります。公募期間や要件は年度によって異なるため、各省庁や自治体の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
対策2:リース・レンタルサービスの利用
初期費用を抑えたい場合には、リースやレンタルサービスの活用が有効です。購入する「所有」ではなく、月額料金で「利用」する形態にすることで、導入時のまとまった出費をなくすことができます。契約期間中のメンテナンスや、最新機種への入れ替えがプランに含まれているサービスもあり、コストを平準化しながら安心して運用できます。
コンテンツの更新が面倒?テンプレートや外注を活用しよう
デジタルサイネージを導入しても、表示するコンテンツが古いままだと効果は半減してしまいます。「せっかく導入したのに、更新が面倒で誰も使わなくなり、ただの黒い画面になってしまった」というケースは少なくありません。専任の担当者がいない場合、コンテンツの企画や制作、配信設定が負担となり、運用が形骸化してしまうリスクがあります。
対策1:更新しやすいCMSを選ぶ
コンテンツの更新作業を効率化する鍵は、直感的に操作できるCMS(コンテンツ管理システム)を選ぶことです。PowerPointやExcelを操作するような感覚でテキストや画像を差し替えられるシステムや、デザインテンプレートが豊富に用意されているシステムを選べば、専門知識がない担当者でも簡単に質の高いコンテンツを作成・配信できます。
対策2:コンテンツ制作や運用を外注する
社内にリソースがない場合は、コンテンツ制作や運用そのものを専門業者に外注(アウトソーシング)するのも一つの手です。プロが作成した訴求力の高いコンテンツを定期的に配信できるため、常に新鮮な情報を発信し続けることができます。運用代行サービスを利用すれば、配信スケジュールの管理なども含めて任せることができ、社内の負担を大幅に削減できます。
故障やトラブルが心配?保証やサポート体制の確認がカギ
精密機器であるデジタルサイネージは、長期間使用する中で故障や不具合が発生する可能性があります。「画面が映らない」「システムにログインできない」といったトラブルが発生すると、情報発信がストップし、業務に支障をきたすことも考えられます。いざという時に迅速に対応してもらえないと、復旧までに時間がかかり、機会損失につながりかねません。
対策1:保証内容と期間を確認する
ハードウェアを導入する際は、メーカー保証の内容と期間を必ず確認しましょう。無償修理の範囲や、自然故障以外のトラブル(落下や水濡れなど)に対応する拡張保証の有無もチェックしておくと安心です。特に、多くの人が行き交う場所に設置する場合は、万が一の事態に備えた保証が重要になります。
対策2:導入業者のサポート体制を比較検討する
トラブル発生時に頼りになるのが、導入業者のサポート体制です。以下の点を事前に確認し、自社の運用スタイルに合った業者を選びましょう。
- サポート窓口:電話やメールでの問い合わせに何時まで対応しているか(平日日中のみ、24時間365日など)。
- 保守形態:故障時に機器を送付して修理する「センドバック保守」か、技術者が現地に駆けつける「オンサイト保守」か。
- 代替機の提供:修理期間中に代替機を貸し出してもらえるか。
特に、業務への影響が大きい場所に設置する場合は、迅速な復旧が可能なオンサイト保守や、代替機提供サービスのある業者を選ぶと安心です。
オフィス導入で失敗しない!デジタルサイネージの選び方
オフィスのデジタルサイネージ導入を成功させるには、自社の目的や環境に合った製品を選ぶことが不可欠です。多種多様な製品の中から最適な一台を見つけるために、押さえておくべき3つの選定ポイントを具体的に解説します。
利用環境に合ったタイプを選ぶ!屋内・屋外・スタンド型の違い
デジタルサイネージは、設置方法によっていくつかのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解し、設置したい場所のスペースや雰囲気に合わせて選びましょう。オフィスで主に利用されるのは「壁掛け型」「天吊り型」「スタンド型」の3つです。
タイプ | 特徴 | おすすめの設置場所 |
壁掛け型 | 壁面に直接設置するため、スペースを有効活用できます。通路や空間をスッキリ見せたい場合に最適です。ただし、壁の強度や配線工事が必要になる場合があります。 | エントランス、執務エリアの壁、廊下 |
天吊り型 | 天井から吊り下げて設置するタイプです。目線より高い位置に設置できるため、遠くからでも視認性が高く、空間の開放感を損ないません。設置には専門の工事が必要です。 | 広いエントランス、吹き抜け、カフェテリア |
スタンド型 | ディスプレイとスタンドが一体になった自立式タイプです。電源さえ確保できれば設置工事が不要で、レイアウト変更に合わせて移動も簡単に行える手軽さが魅力です。 | 受付横、エレベーターホール、休憩室 |
画面の大きさと明るさはどう選ぶ?設置環境に合わせた視認性
コンテンツを効果的に見せるためには、設置環境に応じた画面の「サイズ(インチ)」と「輝度(明るさ)」を選ぶことが重要です。視聴者との距離や、周辺の明るさを考慮して最適なスペックを判断しましょう。
画面サイズ(インチ)の選び方
画面サイズは、視聴者からディスプレイまでの距離(視聴距離)を基準に選ぶのが基本です。一般的に「最適な視聴距離=画面の高さ×3」が目安とされています。例えば、エントランスのような広い空間で多くの人に見てもらう場合は55インチ以上の大型サイズ、会議室で数名が見る場合は43インチ程度がおすすめです。
輝度(cd/m²)の選び方
輝度とは画面の明るさを示す単位で、「カンデラ毎平方メートル(cd/m²)」で表されます。この数値が高いほど画面は明るくなります。照明が落ち着いている一般的なオフィス内であれば400~700cd/m²程度が適切です。一方、窓際など外光が直接差し込む明るい場所に設置する場合は、日光に負けない700cd/m²以上の高輝度モデルでないと、画面が見えにくくなるため注意が必要です。
設置場所の例 | 推奨サイズ | 推奨輝度(目安) |
エントランス・受付 | 55インチ以上 | 400~700cd/m²(窓際は700cd/m²以上) |
執務エリア・廊下 | 43~55インチ | 400~500cd/m² |
会議室 | 43~65インチ | 400~500cd/m² |
休憩室・カフェテリア | 49~65インチ | 400~700cd/m² |
更新しやすい管理機能を選ぼう!CMSや遠隔操作に注目
デジタルサイネージは導入して終わりではなく、継続的なコンテンツ更新が不可欠です。そのため、誰でも簡単に運用できる管理機能が備わっているかどうかが、活用の成否を分ける重要なポイントになります。
コンテンツ更新の方法をチェック
コンテンツの更新方法には、USBメモリなどをディスプレイに直接挿して更新する「スタンドアロン型」と、インターネット経由で遠隔から更新する「ネットワーク型」があります。オフィスで複数台を運用する場合や、更新頻度が高い場合は、PCのブラウザから複数台のディスプレイを一括管理・配信予約できるネットワーク型が断然おすすめです。
CMS(コンテンツ管理システム)の使いやすさ
ネットワーク型サイネージの多くは、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)というソフトウェアを使ってコンテンツを管理します。CMSを選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- パワーポイントを操作するような感覚で、直感的にコンテンツを作成・編集できるか
- デザインの知識がなくても使える、豊富なテンプレートが用意されているか
- 「毎週月曜日の朝9時に朝礼情報を表示する」といったスケジュール配信設定が簡単にできるか
- 複数の拠点のサイネージを本部で一括管理できるか
無料トライアルなどを活用し、実際に担当者が操作してみて、自社にとって使いやすいCMSを選ぶことが失敗しないコツです。
【場所別】オフィスのデジタルサイネージ活用事例
ここでは「エントランス・受付」「執務エリア」「会議室」「休憩室」の4つの場所に分け、具体的な活用事例をご紹介します。
エントランス・受付での活用事例
企業の「顔」であるエントランスや受付は、来訪者に最初の印象を与える重要な場所です。デジタルサイネAGEを活用することで、先進的な企業イメージを演出し、おもてなしの心を伝えることができます。無人受付システムと連携させることも可能です。
目的 | コンテンツ例 |
企業ブランディング | 企業理念や事業内容を紹介するコンセプトムービー、製品・サービスのプロモーション動画 |
来訪者へのおもてなし | ウェルカムメッセージの表示(「〇〇株式会社様 ようこそ」など)、担当者への内線案内 |
情報提供・案内 | フロアマップ、イベントやセミナーの告知、ニュースリリース |
執務エリア・フロアでの活用事例
社員が日常的に働く執務エリアでは、情報共有のスピードと正確性が求められます。デジタルサイネージは、社内通達や重要事項をリアルタイムに全社員へ周知するための強力なツールとなります。部署ごとの目標などを表示し、社員のモチベーション向上につなげる使い方も効果的です。
目的 | コンテンツ例 |
迅速な情報共有 | 経営層からのメッセージ、全社的なお知らせ、緊急情報(システム障害、災害情報など) |
業務の見える化 | 各部署のKPI進捗状況、売上目標の達成率、プロジェクトのスケジュール |
社内コミュニケーション活性化 | 社内報コンテンツ、新入社員や中途入社社員の紹介、社内イベントの告知 |
会議室での活用事例
会議室では、入口と室内でデジタルサイネージの役割が異なります。それぞれの場所で適切に活用することで、会議室の予約管理を効率化し、ペーパーレスでスマートな会議運営を実現します。
会議室の入口:予約状況をスマートに表示
会議室のドア横に小型のタブレットやディスプレイを設置し、予約システムと連携させることで、利用状況を一目で確認できるようにします。空予約の防止や、スムーズな会議室利用に貢献します。
目的 | コンテンツ例 |
利用状況の確認 | 現在の利用状況(使用中/空室)、予約者名、会議名、利用時間 |
予約管理の効率化 | 次の予約時間の案内、その場での空き時間確認や予約機能 |
会議室の室内:ペーパーレスで効率的な会議を実現
室内に大型ディスプレイを設置し、単なるプロジェクターの代わりとしてだけでなく、Web会議システムと連携させたり、アジェンダを共有したりすることで、会議の生産性を向上させます。
目的 | コンテンツ例 |
ペーパーレス化 | 会議資料、アジェンダ、議事録のリアルタイム表示 |
Web会議の円滑化 | 遠隔地の拠点や在宅勤務者と接続した画面共有 |
休憩室・リフレッシュスペースでの活用事例
社員がリラックスするための休憩室やリフレッシュスペースでは、業務連絡よりもエンゲージメント向上やコミュニケーションのきっかけとなるようなコンテンツが適しています。空間の雰囲気に合わせた映像を流すことで、より快適な空間を演出できます。
目的 | コンテンツ例 |
エンゲージメント向上 | 福利厚生制度の案内、部活動やサークル活動の紹介、社員の活躍を伝えるサンクスカード |
コミュニケーション活性化 | ランチ情報、周辺の天気予報、交通情報、最新ニュース |
リラックス効果・健康経営 | 自然の風景などの環境映像、オフィスでできるストレッチ動画、健康に関する豆知識 |
オフィスのデジタルサイネージ導入にかかる費用の目安を解説!
オフィスへのデジタルサイネージ導入を検討する際、多くの方が気になるのが「費用」ではないでしょうか。費用は大きく分けて、導入時にかかる「初期費用」と、運用を続けるために必要な「月額費用(ランニングコスト)」の2つに分類されます。ここでは、それぞれの費用の内訳と目安について詳しく解説します。
初期費用(ハードウェア・ソフトウェア)
オフィスに設置する場合の初期費用は、およそ25万円~80万円程度が主な相場となります。選ぶ機器のスペックや設置環境によって費用は大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
項目 | 費用の目安 | 備考 |
ディスプレイ本体 | 10万円~50万円程度(1台あたり) | 画面サイズ、輝度、屋内・屋外用などのスペックによって価格が変動します。43インチ~55インチがオフィスでは一般的です。 |
STB(セットトップボックス) | 3万円~10万円程度(1台あたり) | コンテンツを再生するための小型PCです。ディスプレイに内蔵されているモデルもあります。 |
スタンド・壁掛け金具 | 2万円~10万円程度 | キャスター付きのスタンド型や、壁や天井に固定する金具など、設置方法に合わせて選びます。 |
CMS(コンテンツ管理システム) | 5万円~30万円程度(買い切り型の場合) | コンテンツの作成や配信スケジュールを管理するソフトウェアです。月額制のクラウド型サービスも多くあります。 |
設置・設定費用 | 5万円~20万円程度 | 専門業者による設置工事や配線、ネットワークの初期設定にかかる費用です。設置場所や工事の規模によって変動します。 |
これはあくまで一例であり、複数台導入する場合や高機能なシステムを選ぶ場合はさらに費用がかかります。
月額費用(ランニングコスト)
導入後にかかる月額費用(ランニングコスト)には、ソフトウェアの利用料や通信費、電気代などが含まれます。購入ではなくリースやレンタルを選択した場合は、その利用料金が主なランニングコストとなります。
項目 | 費用の目安 | 備考 |
CMS利用料(クラウド型) | 月額1,500円~5,000円程度(1台あたり) | 遠隔操作や複数拠点への一斉配信など、高機能なクラウド型CMSを利用する場合にかかります。 |
リース・レンタル料 | 月額1万円~5万円程度 | 初期費用を抑えたい場合に有効な選択肢です。契約期間や機器のスペックによって料金が異なります。 |
通信費 | 月額3,000円~5,000円程度 | コンテンツの更新にインターネット回線が必要です。既存の社内LANを利用する場合は追加費用がかからないこともあります。 |
電気代 | 月額2,000円~4,000円程度 | ディスプレイのサイズや輝度、1日の稼働時間によって変動します。 |
保守・サポート費用 | 月額数千円~ | 機器の故障時に対応してくれる保守契約の費用です。リースやレンタルプランに含まれている場合もあります。 |
ランニングコストは、契約内容によって費用が大きく異なるため、気になる方は複数の会社から見積もりを取り比較されることをおすすめいたします。自社でどこまで運用するかを事前に計画し、トータルコストを把握しておくことが重要です。
まとめ
本記事では、オフィスへのデジタルサイネージ導入におけるメリットや活用方法、機器選定のポイント、さらには費用面の目安までを詳しくご紹介いたしました。デジタルサイネージは、訪問者への印象アップはもちろん、社内の情報共有や業務効率の向上にも大きく貢献します。コストや運用面での不安も、補助金の活用や適切なシステム選定によって解消できる可能性があります。ぜひ本記事を参考に、貴社の目的や環境に合った導入方法を見つけて、スマートなオフィスづくりを進めてみてください。
デジタルサイネージの導入をご検討中の方や、デザイン・設置についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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