すりガラスシート(フィルム)とは?利用シーンやメリットについて

「すりガラスシート」とは、ガラスなどに貼るだけで「すりガラス」風に加工できるシール状のシートです。ガラスの入れ替えを行わなくても良いので手軽で低コスト。お店・クリニックの看板や装飾、自宅のDIYなど多くの場所で活用されています。

この記事ではそんな「すりガラスシート」について、素材・利用シーン・メリットなどについてご紹介していきます。

「すりガラスシート」とは?

「すりガラスシート」とは、透明の窓ガラスやアクリル版に貼るだけで「すりガラス」風に加工できるシール状のシートのことを指します。すりガラスフィルム、フォグラスシート、曇りガラスシートなどと呼ばれることもあります。

ガラスの入れ替えや大々的なリフォームの必要がないので手軽&低コスト。主にプライバシー保護や装飾を目的として、お店、クリニック、自宅のDIYなど多くの場所で活用されています。

「すりガラスシート」の素材と種類について

すりガラスシートは「塩化ビニル」製のシートです。看板や窓ガラスの装飾として利用されることの多い「カッティングシート」も同じ塩化ビニル製です。すりガラス調の塩化ビニルのシートの裏は粘着面となっており、ガラスやアクリル版などに貼って使用することができます。

一口にすりガラスシートと言っても、柄や透過性(光の通し方)の違いなどその種類は様々。空き巣対策災や害時などにガラスの飛散を防ぐ「飛散防止機能」を備えた製品なども販売されています

すりガラスシートの中でも代表的なのが、株式会社中川ケミカルという会社が作っている「フォトグラスシリーズ」という製品になります。

「すりガラスシート」の利用シーンについて

「すりガラスシート」の利用に適した場面や場所についてご紹介します。

プライバシー保護・目隠しに

居心地の良い空間づくりに欠かせないすりガラスシート。透明なガラスやアクリル板に貼ることで、全体的または部分的にさりげなく視界を遮ることができます

特にお店やクリニックでは、見知らぬ人同士が隣り合った席に座ったり、通路に面した席に座った際に、人の視線が気にならないような配慮が大切です。隣の席とのパーテーションや通路に面した窓ガラスにすりガラスシートを活用することで、リラックスしてゆったりと過ごせるプライベートな空間を演出します。また、中を見えにくくすることで自宅の防犯対策としても役立ちます

光を遮ることなく開放感のある空間を演出

目隠しの用途だけであればカーテンや不透明のパーテーションで十分ですが、開放感のある空間を演出したいなら、光を遮らないすりガラスシートの活用がおすすめです。室内への反射光を防ぎ、透明なガラスとは違った柔らかな光を取り込むことができます。開放的な雰囲気も残しつつ、プライバシーにも配慮できるのは・すりガラスシートならでは。

窓ガラスの装飾・看板としての利用に

すりガラスシートは、薄く加工しやすい素材です。模様や文字など好きなデザインに切り抜いて、窓ガラスの装飾やお店の看板としても利用されています。すりガラスシートを利用することで中の様子が伝わりやすいというメリットもあります

「すりガラスシート」のメリットについて

ここからは「すりガラスシート」の主なメリットをご紹介します。通常の「すりガラス」との違いも比較しながら、すりガラスシートの使用を検討する際の参考にしてみてくださいね。

コストや手間を大幅にカットできる

透明のガラスを「すりガラス」に変更する場合、ガラスの表面に「サンドブラスト加工」と呼ばれる加工を施す必要があります。またガラスの入れ替えを行う場合は、すりガラスを購入するコストに加え、ガラスの処分にかかるコストや手間も必要です。

一方ですりガラスシートは、ガラスそのものにシートを貼るだけなので、誰でも簡単に加工を施すことができます。またすりガラスシート自体も、ネットショップなどで低価格&手軽に購入することができます。

デザイン性の高さ・加工のしやすさ

すりガラスシートは、とても薄く加工しやすい素材です。文字の形や好きなデザインに切り抜いて使用できるのも、大きなメリットと言えます。

紫外線カット・断熱効果・ガラスの飛散防止などの幅広い機能性

すりガラスシートの役割は目隠しとしての用途だけではありません。透過度の種類豊富なすりガラスシートもあり「紫外線カット」や「断熱効果」の役割を備えた製品や、空き巣対策の防犯や災害時などのガラス飛散防止を防ぐ「飛散防止機能」を備えた製品も存在します。すりガラスシートは、実に幅広い機能性を備えた製品と言えます。

まとめ

手軽&低コストで利用でき、目隠しとしてだけでなく様々なシーンで活躍する「すりガラスシート」。お店のウィンドウサインや装飾、自宅のインテリアに上手に取り入れて、集客率UPや居心地の良い空間作りに役立てみてはいかがでしょうか。

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