文字やイラストなど切り抜いて好きな場所に貼り付けるカッティングシートは、扱いが簡単で耐久性にも優れている便利なアイテムです。ロゴマークや社名など、宣伝をするときなどにも活躍します。異なる色のカッティングシートを使いたいときには、重ね貼りも可能です。ここでは、カッティングシートの重ね貼りに興味がある方のために、そのやり方を解説していきます。
カッティングシートはどうやって重ね貼りができるのか
カッティングシートで異なる色を組み合わせたいとき、活用したいのが重ね貼りです。重ね貼りの手順ですが、まず
商品によって水に濡らして使うウェットタイプと乾いた状態で使うドライタイプがありますので、それぞれの使用方法を確認します。
そして、デザインからどの色が下になるのか、上になるのかを考えて貼り付ける順番を決めます。順番が決まったら、下地となる色のカッティングシートを圧着させていきます。
カッティングシートは、文字やイラストの形に切り抜かれるカッティングシートを一時的に貼り付ける転写シートとカッティングシートの台紙となる剥離紙で挟み込む構造になっています。圧力を加えると切り抜いたカッティングシートが転写シートにくっつきますので、そうしたら剥離紙を剥がします。
転写シートについたカッティングシートは剥離紙を剥がしたことで片面が露出していますから、そちらを貼り付けたい場所にあてます。
ウェットタイプは水に濡らし、ドライタイプはそのままの状態でも貼り付きます。
ヨレや傾きが出ないように気をつけて、転写シートがついた状態で上から力を加えれば貼り付けた場所にカッティングシートが圧着されます。あとはカッティングシートが一緒に剥がれないように、転写シートをゆっくりと剥がせば貼り付け完了です。
重ね貼りでは、その上に次のカッティングシートを貼り付けるのですが、焦りは禁物です。下になっているカッティングシートが貼り付けた場所にしっかり定着するまで待つ必要があります。
十分に定着していないまま作業を進めると、下のカッティングシートが剥がれてしまい二度手間です。
下のカッティングシートが定着したら、次のカッティングシートも同様の手順で貼り付けていきます。ただ、重ね貼りですから下のカッティングシートから位置がずれないように気を付ける必要があります。最初にカッティングシートをマスキングテープでちょうどよい具合に重なる位置で固定すれば、作業をしている途中でズレることは防げます。
後は、カッティングシートを貼り付けてそこに定着をさせれば、複数の色からなるデザインのできあがりです。なお、ウェットタイプの場合は濡らす水に中性洗剤を入れておきますが、
2枚目はその量を1枚目よりも多くする必要があります。かといって多くしすぎると、今度は貼り付きにくくなりますので量の調整は慎重にやりましょう。
カッティングシートの重ね貼りは注意しながらやれば大丈夫
イメージした通りの形に貼り付けられるカッティングシートは、様々な場所で活用できるアイテムです。単色では物足りないときには、重ね貼りをすればデザインの幅が広がります。
重ね貼りでは、下のカッティングシートが剥がれないように定着するまで待ったり、位置がずれないよう工夫するなど注意すべき点はありますが、けして難しくありません。カッティングシートの重ね貼りに興味があるならば、ぜひ挑戦しましょう。