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カッティングシートきれいなデザインに仕上げるためには、切り方に注意しなければなりません。ここではカッティングシートの上手な切り方や必要な道具を解説していきます。
まずは専用の道具を用意
カッティングシートをきれいに切るためには、まず専用の道具を用意しなければなりません。
特にデザインナイフの存在はほぼ不可欠です。中にはカッターナイフでもこと足りるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、カッターナイフとデザインナイフでは刃の角度が異なります。
カッターナイフでカッティングシートを切ろうとすると、刃を斜めにしなければならず、切りにくいです。そこで、より鋭角に作られているデザインナイフを使用すると、垂直に近い持ち方で作業を進められます。刃が細くて切る部分を確認しやすい上に、細かな力の調整ができ、余計なところを切ってしまうリスクを下げられます。
そして、デザインナイフの動きが滑らかになるよう、カッターマットも用意しましょう。何かを切るための土台として作られたカッターマットは、程良い弾力があります。そのため、ある程度力を入れながらのカットが可能で、切込みが浅くなってしまうのを防げます。また、硬い土台で、ナイフの刃がかけてしまうことの予防もできます。デザインナイフとカッターマットは、1000円前後できちんとしたものを用意できます。
カッティングシートにデザインを貼り付ける
カッティングシートを切る際には、当てずっぽうで作業を進めてはいけません。きちんとしたデザインが描かれた紙を用意しましょう。紙はコピー用紙のように薄いものが望ましいですが、デザイン自体は手描きやプリンタで印刷したものなど、切る線がしっかりわかれば何でも問題はありません。
デザインが描かれた紙を、カッティングシートに貼り付けていきます。貼る際にはスティックのりを使用するのが望ましく、全体に塗って貼り付けます。サイズが大きければ、塗ってから貼るという作業を繰り返しましょう。その時には、カッティングシートと紙の間に空気が入らないことと、紙が伸びてしまわないよう力を入れすぎないことが大切です。
こまめな移動と角度の変更をしながら切っていく
デザインを貼り付けたカッティングシートが用意できたら、後はそのデザインと一緒に、カッティングシートを切っていきます。基本的な切り方は、デザインナイフを垂直から少し傾けて持ち、奥から手前に向けてナイフを移動させる形です。そして、必要に応じてシートの向きを変えながら、無理のない角度で作業を行いましょう。特にカーブの部分は、利き腕によって切りやすい角度が異なります。カーブは手を外から内側に入れるように進めるのが切りやすいため、右利きの人は左回り、左利きだと右回りで切れるようにした方が良いです。
また、直線部分は無理をせずに、定規を使用しましょう。人の手はきれいな直線を引くのに向いていないからです。よほど熟練した人でなければ、真っすぐカットするのはとても難しいです。直線がほんの数センチの長さであっても、角度が変になったり歪んだりするのは珍しくはないです。したがって、直線を切る時には全部定規を使用するくらいの考え方でも良いかもしれません。
技術があれば台紙を残すように意識してカットする
カッティングシートは台紙の上にシート本体があり、その上にデザインの紙が貼り付き、3層になっています。もし、複雑なデザインの場合は、3層の内台紙は残し、デザイン紙とシート本体のみを切るようにすると良いです。
そうすると、台紙の上にデザインが崩れずに残ります。後はその上からマスキングテープを貼り、そのまま横断幕に移動させると、デザインを崩さずに仕上げられます。もし、台紙まで切ってしまったら、裏からマスキングテープを貼って応急処置をすることができます。
慎重に進めていけば高クオリティのデザインができる
カッティングシートを使用すれば、横断幕のデザインを自由に変えられます。既存の横断幕に、デザインを追加することも不可能ではありません。
そして、クオリティの高い仕上がりにするためには、慎重に作業を進めていくことが大切です。道具をきちんと揃えて、デザイン通りにナイフを進めていけば、専門家でなくても良い横断幕に仕上げることは可能です。