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カッティングシートはシートの中でも柔軟性もあるので用途も多いのが特徴です。
ここでは、カッティングシートの構造・用途・メリット、使用上の注意点などについて解説していきます。
カッティングシートとは?
カッティングシートとは、着色された塩化ビニールフィルムの裏面に粘着剤をあわせたものであり、単色のカラーシールです。
看板・販促品の材料として広く使われており、看板を書くというものから貼るものに大きく変化させたアイテムでもあります。
まず、カッティングシートという呼び名は、装飾用シートメーカーの「中川ケミカル」の商品名であり登録商標です。
薄くしなやかで、重ね貼りしやすいのが特徴です。
半透明のものや、薄い金属膜を貼り付け金属の質感や味わいを出したものなど、単色カラーのものだけではなく、さまざまな種類が揃っています。
カッティングシートの構造
カッティングシートは4層で構成されています。
- 保護フィルム:ポリエステル系樹脂
- 基材:塩化ビニール系樹脂
- 粘着剤:アクリル系強粘再剥離タイプ
- 剥離紙
・表面
光沢のあるものやパールカラー、すりガラス調など質感が様々で色のバリエーションも豊富です。
・裏面
カットの目安となる模様がある剥離紙や透明のフィルムが貼り付けられたものなどがあります。
・厚み
約0.1㎜と薄く、重ね貼りをしても厚みが出ないので、デザイン性の高い施工に向いています。
・粘着面
平面貼りや二次曲面貼りに適しているので、空気を抜く溝などなく、平坦に粘着剤が塗られています。
カッティングシートの用途
・車や窓に貼ることで宣伝効果に
カッティングシートは街中の看板で使用されています。
制作側が表現したい色・ロゴを忠実に再現することができ、各所で活躍しています。
切り文字としても作成が可能なので、窓に貼って使用することができます。
新たに看板製作することが難しい店舗など、お店の窓などにサービス内容や売り文句を貼ることで宣伝効果が出ます。
また、車の車体や窓にも使用可能です。
お店の名称・電話番号などを貼っておくだけでも宣伝効果が期待できます。
・看板のリフォームに
「看板の文字が消えてしまっている。」「お客様の入りが悪い…。」しっかり看板が目立っていなければ看板の意味がありません。
カッティングシートの切り文字で看板をリフォームして、きれいで目立つ看板に生まれ変わって、集客アップを目指しましょう。
・水に強い特性を活かして船体にも
ジェットスキーや船体、クルーザーの船体名や表示、スノーボードやサーフィンのロゴマークやチーム名など、カッティングシートは耐水性に優れているので活用できます。
また、自分だけのオリジナルを作ることもできます。
そのままの使用はもちろん、塗装の際のマスキングシール代わりにもなるので便利です。
・DIYでもカッティングシートは大活躍
カッティングシートは屋外だけではなく、屋内・ご家庭でも使用できます。
名前は「リメイクシート」と呼ばれることもありますが、100円ショップでも購入できます。
単色のみではなく、レンガ・木目・タイル柄など様々で、壁や家具などのリメイクに最適です。
コストを抑えて、短時間でリメイクが可能なので、カッティングシートを活用してみましょう。
カッティングシートのメリット
書くよりも正確に綺麗に表現できるのは、インクジェットプリントでも同じです。
しかし、カッティングシートのメリットは、メリハリのある表現ができることです。
インクジェットプリントの場合、デザイン的に不要な部分は白の背景が残りますが、カッティングシートでは、不要な部分を取り除くことができます。
デザイン性に特化しない場合、表示のみが目的なのであれば必要はないかもしれませんが、ガラス装飾をする場合、カッティングシートのメリットが活かされます。
また、メリハリのある表現ができるカッティングシートは目に止まりやすいことにも繋がり、看板の役割として考えてもメリットとして挙げられるでしょう。
何よりのメリットが、省スペースで使用できることです。
窓ガラスや車などバイク乗り物全般、場所を取らない宣伝ができ、大きさも自由なので好きにサイズ変更できる点もメリットですね。
カッティングシートの使用時の注意点
カッティングシートを使用する際に注意したい点として、接着面があります。
シートが接着する方の面にほこり・ゴミがついている可能性があるからです。
ゴミやほこりがついてしまうと、貼り付けた際にゴミやほこりの部分が浮いてしまうので、横からみるとツブツブと小さな気泡のように見えます。
そういった小さなほこり・ゴミを未然に防ぐために、貼る前には必ず柔らかい布(マイクロファイバークロスがおすすめ)、又は霧吹きで吹いたあと清掃用スキージーで貼りたい場所の表面のほこり・ゴミを除去してください。
貼る前のお掃除の少しの工夫で、仕上がりは格段に変わります。
もう一つ注意する点として、施工環境は5〜30度で行うようにしましょう。
5度以下の場合、ドライヤーなどで温めた後作業を行い十分に圧着してください。
30度以上の場合、粘着力が強くなり施工しづらくなるため、なるべく涼しい時間帯の深夜か早朝の作業をおすすめします。
ガラス面に傷がある場合、取れない汚れがある場合は、熱割れの原因になったり、綺麗にカッティングシートが貼れなくなるので、そういった場所への施工は控えるようにしましょう。どうしても貼りたい場所の頑固な砂つぶの様な汚れの場合はスクレーパーを使い窓を綺麗にしましょう。
まとめ
カッティングシートは色のバリエーションも豊富で、自由なデザインで切ったり貼ったりすることができるため、看板やガラス装飾だけではなく、家庭用など様々な用途に使用できます。
また、薄いので重ねて使ってもきれいな仕上がりになり、使い方は多岐に渡ります。
耐水性もあり屋外での使用も可能なので、宣伝だけではなく趣味のロゴなども作れます。
ペンキのように刷毛の技術も使わず、思い通りの色と形が表現できるのも魅力です。
是非、宣伝カーやお店の窓に工具などの道具にカッティングシートを使ってみてはいかがでしょうか。