ポスターはどうやって作る?用途に合わせたい作り方を解説

「ポスターを作ろう!」と言ってもどんなポスターがいいのかわからない方も多いでしょう。 今回はポスター作成の流れや用紙・サイズの選び方など、ポスター作りに大事なポイントを解説していきます。  

ポスター作成の流れ

ポスターの作成はまずデザインするところから始まります。 ここでは簡単にポスター作成の流れを解説していきましょう。
  1. ポスターの趣旨を明確にする
  2. デザイン・内容を趣旨にすり合わせる
  3. 掲示する場所は屋内か屋外か決める
  4. ポスターのサイズ・用紙を選ぶ
  5. 印刷枚数・予算を決める

目的別ポスターにおすすめの用紙とサイズ

ポスターを作ると言っても、目的によって用紙の種類やサイズが変わってきます。 では、目的別にポスターのサイズや用紙の種類を紹介していきましょう。  

よく使われる用紙のサイズ

・店舗・屋内 店舗や屋内の場合、A1(594㎜ ×841㎜)やB2(515㎜×728㎜)サイズが主流です。 掲示する場所や用途によっては、ポスターのサイズが決められていたり、特殊なサイズが求められます。   ・駅構内の広告 スペースによってB0、B1、B2サイズが指定されることが多いです。 ・電車などの車両広告 中吊りと呼ばれるB3サイズの他に、窓やドア横など掲載位置によってサイズが異なりA判・B判以外の特殊サイズもあります。  

ポスターの用紙を選ぶ

屋内のポスターはコート紙・インクジェット紙が一般的です。 注意するべき点は、屋外や水に濡れる場所で掲示する場合です。 雨風にさらされるような場合は耐水性のある用紙を選ぶようにしましょう。 その際、屋内用の用紙よりやや高価になります。   屋内用ポスターの用紙 ・コート紙 安価でポピュラーな用紙です。 表面に光沢があり、発色がいいので写真などの印刷に適しています。   ・マットコート紙 安価でよく使われる用紙です。 表面はマット調で光沢が抑えられているので、落ち着いた印象のポスターを作ることができます。   ・スタンダード光沢紙 少部数に適したインクジェット印刷に用いられる用紙です。 表面に光沢があり、発色がいいので写真との相性がいいです。   ・スタンダード半光沢紙 少部数に適したインクジェット印刷に用いられる用紙です。 光の反射が柔らかく、優美な色調の写真画質の仕上がりが特徴です。   屋外用のポスターの代表的な用紙   ・ユポ紙 ポリプロピレン樹脂の合成紙で耐水性に優れているため、屋外での掲示ポスターに最適です。  

ポスター作成時に抑えるべきポイント

ポスター作成時にここだけは抑えておきたいというポイントをいくつか紹介します。   ・目的や意図ははっきりと ポスターの一番の目的は、見る人に作成者の目的を正しく伝えることです。 「〇〇物産展!」などの催し物を伝えるポスターなら、その土地ならではの美味しいものを味わえることを一番に伝えるべきですよね。 他の情報が盛りだくさんだと、何を伝えたいのかブレてしまいます。 一番に伝えたいことが、見た人の印象に残るように作成しましょう。   ・ターゲットを絞ろう 多くの人に見てもらうために工夫は必要ですが、しっかりとターゲットを絞ったレイアウトやデザインにした方が、特定の人の目を引きやすくなります。 例えば、ファッション系の専門学校の見学会のポスターなら、10代20代のファッションに敏感な若者にターゲットを絞ったポスターにするなど、一つに絞るとポスターの方向性とデザインが決めやすくなります。   ・タイトルを目立つように ポスターは見た瞬間に人を惹きつける魅力がないと意味がないです。 タイトルはなるべく大きく、目立つようなものが基本です。 「20周年記念イベント!!」であれば、20の数字を全面に打ち出し、特別感を演出すると全体に対してインパクトが出ます。   ・イメージに合わせた配色 人はなにかを見たときまず色が目に入ります。 そのため、ポスターの配色はとても大切な役目のひとつです。 たくさんの色を使えば、派手で目立つポスターになりますが、伝えたいイメージと反していれば、見た人に不快感さえ与えることもあります。 それだけイメージに合った配色は重要ということですね。   ・ジャンプ率を意識しよう イラストや文字の大きさの比率のことをジャンプ率といいます。 イラストや文字のサイズ比率が大きいものほどジャンプ率が高く、コントラストがはっきりして躍動感を感じさせます。 ジャンプ率の低いポスターは、インパクトは少ないですが、淡々と読み進めやすいので情報が多いポスターに向いています。 ポスターの目的に合わせてジャンプ率も調整しましょう。  

ポスター作成時のコツ

ポスターでここだけは気をつけたいコツを解説しましょう。   ・目立たせたいものは大きくする 遠くから見ても分かるように、タイトルや伝えたい目的は大きく配置しましょう。 遠くからでも印象深く感じてもらえます。   ・情報の詰め込みは✕ 情報が多すぎると、何を伝えたいのかがぼやけて分かりにくくなります。   ・場所・日時は必ず記載する せっかく興味を持ってくれた人が、目的地にたどり着ける情報は必ず記載しましょう。  

ポスターの印刷費用相場

ポスターの印刷でも、サイズ・用紙の種類によって費用は大きく変わります。 ここでは、一般的な相場をご紹介しましょう。   ・マットコート紙 イラストや文字がメインで安価でポスター製作したいのであれば、マットコート紙がおすすめです。 B3(364×515mm)で1枚300円〜と価格も手頃です。   ・フォト光沢紙 商品や人物をきれいに見せたい、発色にこだわりたいのであれば、フォト光沢紙がおすすめです。 B3(364×515mm)で1枚500円〜と少し価格が上がりますが仕上がりはきれいです。   ・半光沢紙 低コストでも高級感のあるポスターという方には半光沢紙がおすすめです。 B3(364×515mm)で1枚500円〜と高級感のある割には安価でポスターを作ることが可能です。   ・合成紙・ラミネート加工 屋外で破れにくい丈夫なポスターにしたいという方には合成紙やラミネート加工がおすすめです。 500㎜×500㎜で1枚2000円〜と少し価格が上がりますが、それだけ丈夫になります。

基本を知って魅力的なポスター作り

初めてポスターを作成すると、デザインもどのようにすればいいか迷ってしまうと思いますが、基本的なコツを知っておくだけでも、自分が一番伝えたいことが自然と見えてくるものです。 基本を理解できれば、枠組みも決めることができ、さらに工夫したい場所を絞って人の目を引くような魅力的なポスターができるでしょう。 是非、参考にしてみてください。

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