雨に強い耐水性のあるポスターを作る方法!

屋外に貼っているポスターは、雨に濡れても破れたりにじむことがありません。

それは、屋外のポスターは耐水仕様にされているからです。

ここではポスターの耐水性を高める方法、印刷用紙の種類、ポスターを耐水にするメリット・デメリットなどを紹介していきます。

ポスターを耐水にする方法

 

ポスターは屋内に貼るだけのものではありません。

選挙用のポスターや、飲食店のポスターは屋外に貼ってありますよね。

ポスターは紙でできているので、耐水性がないと滲んだり紙自体がボロボロになってしまいます。

そこで、ポスターを耐水性の高いものにするためにはどうしたらいいか?印刷用紙の種類や加工方法などを紹介していきます。

 

・耐水紙を使う

耐水紙とは、水への耐性を付与した紙のことをいいます。

耐水紙と言っても、種類はいろいろあります。

ポスター用紙だけではなく、紙コップやキャンプで使う容器など、身の回りのよく見る場面で活用されています。

合成樹脂で作られている耐水紙は、厚さも約0.22㎜ですが耐水性が高いです。

紙自体に加工がされているので、軽くて耐久性が強いのも魅力です。

半光沢で光の反射も少なく、光沢とマットのいいとこ取りをしたような用紙で、仕上がりも上品になります。

 

・ユポ紙を使う

選挙のポスターでよく使用される印刷用紙がユポ紙です。

こちらは投票用紙にも使われるので、私達も親しみ深い印刷用紙でもあります。

ユポ紙は、原料としてポリプロピレン樹脂が使用されています。

わかりやすくいうと、紙というより薄いプラスチックという感じです。

水回り製品のラベル印刷などにも使用されるくらい耐水性が高いものといえます。

ユポ紙のメリットとして、形状変化が少ないこと、破れにくいことが挙げられます。

薄いプラスチックといっても用紙のように、ラミネート加工もしやすいです。

屋外で長期間掲示するようなポスターに求められる、耐水性・強度とも高い用紙です。 

 

・ラミネート加工をおこなう

耐水を考えてポスターを作るのであれば、ポスターにラミネート加工をして耐水加工を施すこともできます。

ラミネート加工とは、透明のフィルムで紙を覆ってしまうことで耐水性の他にも、耐久性を上げる効果もあります。

ラミネート加工は「パウチ」と「コールド(表面)」の2つに分けられますが、ポスターの場合は、コールドラミネート加工を使います。

パウチとは違って、片面にのみフィルムを施すので縁が出ないのも特徴です。

サイズは大きくても加工ができ、仕上がりはなめらかになります。

A1程度なら家庭用などでラミネート加工できますが、プリンターのサイズを超える大きさになる場合は、業者にお願いしたほうがコールドラミネート加工を施して貰えるので、より耐水性の高いポスターを作ることができます。

また、印刷用紙が耐水性ではない場合、ラミネート加工のみでは強度が落ちてしまいます。

フィルムがしっかり密着する、耐水性のある印刷用紙を併用することをおすすめします。

 

・耐水性の高いインクを使う

先述では、耐水性の高いポスターを作る際に大事な印刷用紙の話をしましたが、インクも同じように大事なポイントになります。

耐水性を考えるのであれば、インクは耐光性のものがおすすめです。

屋外でポスターを設置するということは、長時間紫外線にさらされてしまいます。

そのため、劣化も早くなります。

その点、耐光性インクを使って印刷をおこなえば、ポスターの状態がいいまま長期間保つことができます。

 

ポスターを耐水にするメリット

ポスターを耐水にするメリットをいくつか挙げましょう。

・雨・風に強いポスターを外に設置できる

・丈夫で長持ちする

・普通のポスターよりも形状の変化が遅く、少ない

・何度も張り替える必要がない

ポスターを耐水にすることで、ポスターの用途や貼る場所も増やすことができます。

また耐水性だけではなく、耐久性も強くなるのでどんな場所でも長持ちすることも大きなメリットです。

長持ちという面でみれば、普通のポスターよりも形状の変化が遅く少ないので、メンテナンスなども面倒なことがありません。

長い目でみた場合、しっかり耐水加工をしておくだけでもコストダウンに繋がります。

 

ポスターを耐水にするデメリット

ポスターを耐水にするデメリットは少ないですが以下のようなことが考えられます。

・イニシャルコストがかかる

・ラミネート加工では用紙を間違うと水が入ってしまう

ポスターを耐水にしようとした場合、前述にあるように印刷用紙を変えたり、インクを変えたり、加工を業者にお願いしたりとはじめに少しコストがかかってしまうように見えます。

しかし、長い目でみたときには長期間使えるので大きな出費でもないでしょう。

ラミネート加工を使った耐水ポスターでは、耐水性のある印刷用紙を使わなければ、フィルムと紙の間に水が入ってしまうこともあるので、印刷用紙選びやインク選びは慎重におこないましょう。

 

耐水ポスター作成時の注意点

・耐水性のある印刷用紙を選ぶ

・耐久性も強くしたいならラミネート加工を行う

・インクを耐水性の高いものにする

耐水性のある印刷用紙を選んで印刷をするだけでも耐水性のあるポスターを作ることができます。

しかし、耐久性を考えると印刷用紙、インク+ラミネート加工をするだけでさらに耐水性と耐久性が高くなります。

耐水のポスターといっても、場所によってそのポスターの強度は様々です。

その場所に合わせて作るように注意することも大事ですね。

 

耐水ポスターは耐久性も伴う

耐水ポスターを作るためには、屋外でも使える強度が必要になることはわかっていただけたのではないでしょうか。

印刷用紙は耐水紙やユポ紙、インクは耐光性のあるものを使うことでさらに強化されます。

より耐水性・耐久性に優れたポスターにするには、ラミネート加工がおすすめです。

是非、こちらを参考にして用途に合った耐水ポスターを作ってみてくださいね。

 

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